臺灣博碩士論文加值系統

內容產業觀光(Contents tourism)雖為一個嶄新的觀光型態的名詞，但在日本，自古以來即開始有依循書中作者筆中的路線旅行，或者追尋高僧的腳步探訪寺廟等，遊覽心目中的聖地的旅遊型態產生。因此內容產業觀光也可稱作是聖地巡禮。內容產業觀光的內容(contents)即為「電影、音樂、戲劇、文藝、漫畫、動畫等作品的本質」。而內容產業觀光即為活用地方所存在之「內容」(content media)進而來發展地方觀光。
以本論文探討的例子來說,由於動畫「らき☆すた」(幸運☆星)的播出,動畫的粉絲自行發掘了在動畫片頭曲中出現了數秒鐘的地點,也就是日本埼玉縣鷲宮地區的鷲宮神社。並隨著消息在網路上的相互分享與宣傳,悄悄的來參訪鷲宮神社的粉絲也變多了。在鷲宮地方的商工會發掘了這樣的現象後,在動畫播出同年的2007年開始,商工會並開始與出版社聯手舉行了一連串以此部作品為主的活動,並也成功大量吸引了動畫的粉絲來到鷲宮,也成功讓地區引發話題,藉由媒體的報導與宣傳,成功吸引了想一窺當地盛況的觀光客來到此地。動畫「Lucky star」給當地帶來的影響持續了十年以上,在本論文筆者整理出從2007年至2016年歷年來各項活動,並在鷲宮地區裡所有關於此作品的活動中可以看到,當地每年固定會舉辦與此動畫相關的活動,以吸引動畫粉絲回到鷲宮地區,也因此活絡了當地的商店街。當動畫粉絲來到鷲宮,而當地居民也張開雙手熱情迎接每一位來訪的旅客,透過互相的交流,增厚彼此的感情,讓受到了熱情款待的粉絲會再次想回到心目中的聖地―鷲宮。
在本論文中筆者蒐集的觀光客數據中顯示從2007年,也就是動畫「Lucky star」開始播映後隔年觀光客數明顯增加,而在爾後數年間觀光客數也有持續增長的趨勢。但是一部動畫作品能帶給一個地區多久的影響是難以預測的一件事。如何讓鷲宮地區不光是依賴動畫作品帶來的效益,而能夠發展當地其他特色,是鷲宮地區面臨的一個重大課題。

コンテンツツーリズムという言葉は新たなものだが、日本では古代から旅行記に書いてあったルートを後追いするような旅行があった。従って、このような人が憧れている場所に旅するのは聖地巡礼とも言える。コンテンツとは「映画、音楽、ドラマ、文芸、マンガなどの本質」であり、コンテンツツーリズムというのは地域にあるコンテンツを活用し、地域の観光を発展させることである。
　本論文で探究した事例―「らき☆すた」では、アニメ放送後、アニメファンが自らオープニングに僅か数秒間の舞台モデル地を見つけ出した。その舞台モデル地は埼玉県鷲宮地区にある鷲宮神社である。鷲宮神社は、アニメファンがインターネットで「らき☆すた」の舞台モデル地の情報を拡散したことにより、ひっそりと神社を訪れるたファンが多くなった。鷲宮商工会はこのような現象を知り、アニメ放送開始の2007年に、アニメ作品の出版社と連携し、「らき☆すた」の関連イベントを開催し始めた。イベントの開催により、大勢のファンが鷲宮町を訪れるようになった。このような盛況さも話題になり、マスコミの記事により、鷲宮町の盛況さを見てみたい観光客も増加した。
　アニメ「らき☆すた」は、鷲宮町に10年間以上影響を与え続けた。本論文で整理した2007年から2016年まで鷲宮町で開催された「らき☆すた」の関連イベントを見ると、鷲宮町はアニメ放送終了後になっても、毎年「らき☆すた」の関連イベントを開催し続けていることがわかる。イベントの開催でアニメファンが鷲宮町に戻ってきていることも分かった。そして、そのことにより、鷲宮町の商店街も繁盛している。鷲宮町の住民達は鷲宮に来たアニメファンの一人一人を快く受け入れ、ファン達と交流することにより、ファン達にまた鷲宮町に戻りたくなるようにさせた。
　本論文で示した鷲宮町の観光客数のデータによると、鷲宮町はアニメ「らき☆すた」の放送後の翌年2008年から、観光客数は明らかに増加した。そして、それから数年間観光客数は、増加し続いている。しかし、アニメ作品が地域にどのぐらいの期間影響を与えられるかは、予測不可能である。従って、いかにアニメ「らき☆すた」のみに頼りすぎず、地域の他の特色もうまく活かしながら発展させていくことが鷲宮町の一つ重要な課題だと考えられる。

中文摘要
Abstract
日本語要旨
謝　辞
目　次
図目次
表目次
第1章 序論
1.1研究背景
1.2研究の目的
1.3先行研究
1.4研究方法
第2章　コンテンツツーリズムとアニメ聖地巡礼について
2.1コンテンツツーリズムとその起源
2.2アニメ聖地巡礼とその起源
2.3アニメ聖地の資料
2.4まとめ
第3章　日本アニメ聖地巡礼の事例調査
―「らき☆すた」―埼玉県久喜市鷲宮―
3.1「らき☆すた」―埼玉県久喜市の地理及び作品概要
3.2「らき☆すた」の聖地―埼玉県久喜市鷲宮神社
3.3鷲宮町が成功した理由
3.4まとめ
第4章　聖地化による地域に与えた影響
4.1埼玉県観光現状について
4.2聖地化が鷲宮に与えた影響
4.3まとめ
第5章　結論と今後の課題
5.1結論
5.2今後の課題
參考文獻
付録1　一般社団法人アニメツーリズム協会―2019年アニメ聖地88か所WEB投票アンケート調査質問一覧表

一.著書（五十音順）
1.小林天心（2008）『ツーリズムの新しい諸相―地域振興X観光デザイン』株式会社虹有者
2.佐々木一成（2008）『観光振興と魅力あるまちづくりー地域ツーリズムの展望』株式会社学芸出版社
3.酒井亨（2016）『アニメが地方を救う！？「聖地巡礼」の経済効果を考える』株式会社ワニ・プラス
4.総合観光学会　編（2007）『新時代の観光』同文館出版株式会社
5.都市観光を創る会　編（2003）『都市観光でまちづくり』株式会社学芸出版社
6.西村幸夫（2009）『観光まちづくりーまち自慢からはじまる　地域マネジメント』株式会社学芸出版社
7.山村高淑（2011）『アニメ・マンガで地域振興～まちのファンを生む、コンテンツツーリズム開発法』東京法令出版株式会社
8.山村高淑、岡本健（2012）『観光資源としてのコンテンツを考える : 情報社会における旅行行動の諸相から』(CATS叢書 ; 第7号) 北海道大学観光学高等研究センター = Center for Advanced Tourism Studies, Hokkaido University

二.論文（五十音順）
1.青木恵之祐（2009）「マンガ・アニメによるまちおこしー埼玉県鷲宮町の事例からー」「S&E総合研究所調査研究報告」pp.1-13
2.今井信治（2009）「アニメ「聖地巡礼」実践者の行動に見る伝統的巡礼と観光活動の架橋可能性：埼玉県鷲宮神社奉納絵馬分析を中心に」CATS叢書Vol.1『メディアコンテンツツーリズム』第5章
3.井上和久、堀彰穂、友成真一（2014）「コンテンツを活用した地域振興の事例研究―京都における地域環境資源としてのコンテンツの活用―」『日本国際観光学会論文集』（第21号）
4.石川浩史、藳品和寿、鉢嶺実（2017）「コンテンツツーリズムによる魅力溢れる地域づくりー「大河ドラマ」、「アニメ」、「ロケ誘致」の事例からの示唆―」『信金中金月報』2017 Vol.2,pp.48-70
5.岡本健（2008）「アニメ聖地における巡礼者の動向把握方法の検討 : 聖地巡礼ノート分析の有効性と課題について」北海道大学観光学高等研究センター『観光創造研究』No.2，pp.1-13
6.岡本健（2009）「アニメ聖地巡礼の誕生と展開」CATS叢書Vol.1「メディアコンテンツツーリズム』pp.31-62
7.神山裕之、木ノ下健（2014）「地域におけるコンテンツ主導型観光の現状と今後の展望―大洗の「カルパン」聖地巡礼に見る成功モデルー」『NRIパブリックマネジメントレビュー』June 2014 vol.131,pp.1-7
8.佐藤善之（2009）「いかにして神社は聖地となったか：公共性と非日常性が生み出す聖地の発展」CAST叢書Vol.1『メディアコンテンツとツーリズム』
9.臺純子、韓志昊、崔錦珍（2015）「日本におけるロケ地めぐり観光研究の動向と用語の整理」『立教大学観光学部紀要』第17号　pp.45-51
10.筒井隆志（2013）「コンテンツツーリズムの新たな方向性~地域活性化の市手法として～」『経済のプリズム』No.110
11.水野博介（2013）「都市メディア論⑪「アニメ聖地巡礼」諸事例（1）」『埼玉大学紀要（教養学部）第49巻第2号』pp.151-157
12.増淵敏之（2008）「コンテンツツーリズムとその現状」『地域イノベーション』第1号,pp.34-40
13.村木伊織（2012）「アイドルコンテンツをきっかけとしたツーリズムに関する一考察」
14.山村高淑（2008）「アニメ聖地の成立とその展開に関する研究：アニメ作品「らき☆すた」による埼玉県鷲宮町の旅客誘致に関する一考察」『国際広報メディア・観光学ジャーナル』No.7,pp.146-164
15.山村高淑（2009）「観光革命21世紀：アニメ聖地巡礼型まちづくりに見るツーリズムの現代的意義と可能性」『CATS叢書 : 観光学高等研究センター叢書 』Vol.1，pp.3-28
16.山村高淑、岡本健著（2010）『次世代まちおこしとツーリズム : 鷲宮町・幸手市に見る商店街振興の未来』ｐ.72
17.山村高淑（2012）「コンテンツツーリズムをめぐる社会の動向と関連研究と今後の可能性」『CATS 叢書』No.7,pp.1-10
18.山村高淑（2014）「「アニメ聖地巡礼」と「コンテンツツーリズム」：作品への愛と旅することの本質について考える」『全国アニメ聖地サミットin豊郷　基調講演レジュメ』pp.1-9
19.渡辺秀司（2016）「現代の聖地巡礼・ツーリズムに至る近世の社寺参詣について」『佛大社会学』Vol.41　pp.30-36

三.インターネット（五十音順）
1.一般社団法人アニメツーリズム協会
https://animetourism88.com/ja（2018/7/25アクセス）
2.カトゆー家断絶
http://katoyuu.hatenablog.jp/　（2018/9/20アクセス）
3.久喜市商工会鷲宮支所公式ウェイブサイト
http://www.wasimiya.org/history/（2018/8/30アクセス）
4.久喜市商工会鷲宮支所ウェイブサイトー鷲宮＆らき☆すたー聖地10年史
http://www.wasimiya.org/history/（2018/9/20アクセス）
5.久喜市ホームページ
http://www.city.kuki.lg.jp/index.html（2018/10/8アクセス）
6.国土交通省ウェイブサイ：http://www.mlit.go.jp/kokudokeikaku/souhatu/h16seika/12eizou/12eizou.htm（2018/4/30アクセス）
7.埼玉県庁ウェイブサイト
https://www.pref.saitama.lg.jp/index.html（2018/10/20アクセス）
8.四国地域観光公式サイト
https://www.shikoku.gr.jp/pilgrimage/readme/index（2018/7/20アクセス）
9.首相官邸ホームページ
https://www.kantei.go.jp/（2018/4/30アクセス）
10.内閣官房ウェイブサイト：
http://www.cas.go.jp/jp/hourei/houritu/kontentu.html（2018/4/30アクセス）
11.ニコニコ大百科
http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%82%89%E3%81%8D%E2%98%86%E3%81%99%E3%81%9F（2018/7/25アクセス）
12.ピクシブ百科事典
https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%89%E3%81%8D%E2%98%86%E3%81%99%E3%81%9F（2018/7/25アクセス）
13.らっきー☆ちゃんねる「大酉茶屋3周年市「らき☆すた」感謝祭イベントレポート」
http://www.lucky-ch.com/info/info_ev080406washinomiya_repo.html
（2018/8/30アクセス）
14.鷲宮･らき☆すた聖地巡礼レポ えるるのえるろぐ
http://eruru.livedoor.biz/（2018/9/20アクセス）
15.J-CASTニュース：「アニメ聖地88」にあの名作がない！選定基準に疑問の声、実施協会に質問すと...
https://www.jcast.com/2017/09/03307223.html?p=all
（2018/8/8アクセス）
16.NEVERまとめ：『訪れてみたい日本のアニメ聖地88』が決定!!…したが…
https://matome.naver.jp/odai/2150376174954953201（2018/8/8アクセ　ス）
17.SeeSaa　BLOG：【悲報】日本のアニメ聖地８８、角川作品だらけ・・「京アニがないのはおかしい！」選考に疑問の声http://www.okutta.net/article/460958096.html（2018/8/8アクセス）